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秦基博『鱗』

映画・音楽のコト
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何年か前からオフィスオーガスタ関連のアーティストの曲をよく聞いている。なんだか、自分の好みとよく合うんだよね。スキマスイッチしかり、山崎まさよししかり、その他のアーティストも含めて大抵自分のストライクゾーンに入ってくる。

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その中には、秦基博も含まれる。今日はその中でもここ数年、自分の中で最も大事にしている曲、「」について書いてみたいと思います。

秦 基博 Official Web Site
秦 基博公式サイト。ライブ・イベント情報、メディア出演情報、ディスコグラフィー


秦基博

曲って、よく場所やイベント、時代、人などに結び付けてしまうことってあると思います。まさにそんな感じで、自分はこの曲をある特定の人物に結び付けてしまっている。なので、当然この曲を聴けばその人を思い出すわけです。

いろんな言い訳で 着飾って 仕方ないと笑っていた
傷付くよりは まだ その方がいいように思えて

ここの歌詞が不甲斐ない自分に重なる。何事も言い訳をしているつもりはないんだけれど、どこかで何か理由をつけて先延ばしにしていることは確かに多い。その人に対してではなく、公私共にいろんなことについて。

夏の風が 君をどこか 遠くへと 奪っていく
言い出せずにいた想いを ねぇ 届けなくちゃ
君を失いたくないんだ

自分はここが一番恐ろしい。”届けなくちゃ”とあるけれど、自分の立場では何かを前に進ませることもできないし、かといって無関心でもいられない。ただただ、現状維持を願っていた。そんな状態はいつか終わりが来ることはわかっていたし、それがいつ来るのかを常に怖がっていた。

恐れというのは、何かを失うことへの不安から生ずる。そしてその不安や恐れは、自分も周囲の人も苦しめることになる。映画スターウォーズで、それをうまく説明している有名な一説がある。

Fear is the path to the dark side. Fear leads to anger. Anger leads to hate. Hate leads to suffering.

(恐れはダークサイドにつながる。恐れは怒りに、怒りは憎しみに、憎しみは苦痛へ。)

自分も感情的だから、恐れからダークサイドに繋がるんじゃないかと自問自答してる。ともすれば、利己的な理由から怒りかねないんでね。

季節の変り目は 曖昧で
気づいたら すぐ過ぎ去ってしまうよ
まだ何ひとつも 君に伝えきれてないのに

ここは移ろう季節のことを言っていますよね。季節が移ろっていくけれど、移ろわない自分ということを謳っている。曲全体としては”伝えきれてない”ことを”伝えなくちゃ”という前向きな曲だけれど、上にも書いたとおりで、自分はこの状態に留めておきたいという思いでこの曲を聴いてた。今後も現状が移ろわないように。

君に今 会いたいんだ 会いに行くよ
たとえ どんな痛みが ほら 押し寄せても
鱗のように 身にまとったものは捨てて
泳いでいけ 君のもとへ 君のもとへ
それでいいはずなんだ

そして、サビ。誰かに会いたいということ、いや、会える環境にあるというのはとても貴重なことだ。会えるなら、何か辛いことがあってもそこで払拭できるんだから。現状維持を願っていた自分は鱗を捨てることはしなかったかな、できないし。いつも会いたいし、定期的に会えるんだけど、周りを回遊していただけ。それがベストだと思ってました。

全体的に過去形で書いたけれど、まぁ、ちょっとした変化、いや、自分にとっては大きな変化があって、現状維持が難しくなった。そうなったら、あとは二択しかない。この曲のとおりに”伝えなくちゃ”なのか、あるいはこのまま何もなくなるのか。(冷静に考えればそんな二択だけではないんだけれど、不安にかられると思考がどうしても極端になる。)

この曲自体はとても前向きなので、何事も伝えることが大事だと自分も思う。が、長く生きていればいろんなしがらみはあるし、リスクを取らなくなってしまう。それが悪いこととは思わないけれど、動きが鈍くなるってのはあるんだろう。

つらつら書いてみましたが、さて、自分はどっちを選んだと思いますか?

というオチで、この記事は締めましょう笑

 

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