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市井の人々:ナミヤ雑貨店の奇蹟

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(ちょっと前にFacebookに投稿した記事の転載です。)

先週、体調が悪くて行けなかった「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を見てきました。ということで、ちょっとした感想を。

さて、結果から言ってしまうと70点くらいの出来と感じた。ところどころ「おっ!」というシーンはあるけれど、「えっ?!」というシーンもあり、映画全編で感動したとは(自分は)言い切れない。

特に、冒頭、男3人がナミヤ雑貨店に入って、初めての手紙が届いた直後くらいが最低。話を進ませるにはその手紙の返事を書かなければストーリーが展開しないんだけど(そのくらいは先を見なくても展開は読める)、「じゃあ、返事書こうぜ」的な流れになるのが、あまりに突然というか、強引というか。おいっ!そこで返事書いちゃうのかよ!と思った。もっとうまい繋ぎを考えろよ、とか思った次第。

冒頭でそうだったのと、この男3人のシーンだけ妙にわざとらしく、また、主演の演技が下手すぎて(あれで主演かよ)、こいつらが出ているシーンだけ妙に自分は冷めてた。西田さん始め、それ以外のキャストはよかったです。

また、人によっては時間軸を把握するのが難しいかもしれない。自分はだいぶ早い段階で把握できたけど、映画が終わった後、他人の雑談を漏れ聞いた限り「時間軸が複雑でわかりづらかった」という声もちょっと聞こえた。

と、ネガティブなことをまず書いたけど、総じて言えば平均点以上はあげられる。好きか嫌いかと言えば、好きな部類に入る。特に、”魚屋ミュージシャン”の関連する一連のシーンは、正直うるっときた(笑)

なんとなく感じたのは、NHKで放映されている”72h”に似ていると思った。”72h”は完全にリアルな話で、この映画はあくまで作り物だけれど、いずれも市井の人々が皆悩みながらも生活している、生きていることを伝えたいのだと。

僕らは皆、悩みながら生きている。努力したって成功するとは限らない。そんな世の不条理の中で、皆、自分の足跡、意思、思いなどを誰かに伝えたい、残したいと思っているし、皆、誰かの思いを背負いながら生きているんだということが、この作品のメッセージであろうと思います。

あ、あとこれは仕方ないのかもしれないが、孤児院を舞台にするのはちょっとベタだなぁと少し思った。泣かせたい気満々じゃん、と・・・(笑)

とは言っても、冒頭書いたように70点。悪くなかったので、見てもいいかもよ、とおススメはしておきます。

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