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人を知るということ「Wonder(ワンダー 君は太陽)」

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今日は昨日公開された「Wonder(ワンダー 君は太陽)」を観にユナイテッドシネマ浦和へ。

この映画も前から見たいと思っていた。映画の情報ってどこで仕入れるかっていうと、自分は映画館そのものなんだよね。観たい映画を見に行って、そこで流される予告動画で次の観たい映画を探す、探すというか「おぉ、これは見たい!」と思える映画がたまにある。その連鎖で、映画館に通う感じ。

さて、今日見た「Wonder」ですが、とてもいい映画です。最近自分は「The Greatest Showman」にはまって11回も劇場に通ったけれど、それとは違う意味でとてもよい映画だと思えた。作品の質という意味では、「Wonder」は自分が今年観た中では断トツの1位を上げられる作品です。

自分はけっこう格言とか名言というのは好きだったりします。意味のある言葉は、それはポジティブであれネガティブであれ、それ自体が人の心を揺さぶるものだと思っていて、この映画はそんな様々な格言から物語が構成されていると感じた。

例えば、「正しいこと、親切なこと、どちらかを選択して実行しなければならないとしたら、どっちを選ぶ?」という問い。これ、自分は迷うことなくある決まったほうを選ぶんだけど、皆さんどうですかね。

自分は「親切なこと」を選ぶ。というか、選びたい。

人との関係というのは、正しさだけではやっていけない。明らかに一方が正しいとわかっていても、自分は最終的には人を選ぶはず。そう思いたいし、今までもそうしている・・・と思う。

人と人との繋がりは、まず、相手を知ることから。相手を知るためには、まず自分からコミュニケーションを取らないとならない。自分からコミュニケーションを取らずして相手を批判する、相手はこういう人間だと決めつける、そういう人間はどこにでもいる。そういう人間にはならないように気を付けないと。

この映画の主人公はオギーと言う小学5年生。まず、彼の強さに驚くと思う。かわいそうという感情はわかなかった。「こいつ、すげーよ。」という思いだけ。

それにこの映画を構成しているのはオギーの話だけではない。オギーの姉であるヴィア、その友達ミランダ、オギーの両親、クラスメイトのジャック、その他全ての人が、自分の周囲人との摩擦、嫉妬心、関係性に日々葛藤し、少しづつ周囲を理解しながら前に進んで行く過程が素晴らしかった。そして、それは特別なことではない。ヴィアが言っていたように、それは全ての人が感じている、経験することだと。

無知や相手を理解しようとしないことからくる偏見、いじめ、批判なんてものは浅はかすぎてコメントがしづらいけれど、些細なすれ違いからなんとなく疎遠になったり、でも、後々考えて後悔したり・・・人生なんてそんなことばかりだなぁと。当たり前のことをこの映画は語っているわけだけれど、その当たり前がどうしてこう心に響くんだろうと、それがこの映画を見た一番の思い。

身近にもある問題だからこそ、この映画の深さ、人のいいところ悪いところが自分なりに感じることができる良作だと思います。

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